耳を塞がずに聴ける骨伝導ヘッドホンを3年以上使って気付いた10のこと

2016/03/14

デジモノ

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骨伝導ヘッドホン(イヤホン)とは、直接耳の中にスピーカーを入れるのではなく、こめかみや頭蓋骨など鼓膜以外を振動させ音楽や音声を聴くものです。

耳を塞がずに聴くことができるので、周囲の音が遮断されたり聴き取れにくいことはありません。
しかし骨伝導ヘッドホンから流れる音楽そのものが聴き取りにくかったり、聴いている音質の悪さが目立つのが欠点です。

この骨伝導を1週間外出先から部屋でゲームしている時まで、ほぼ欠かさず使ってみて気付いた点がありましたので記事にしました。

当記事で得た骨伝導ヘッドホンにおいて気付いた点は、≪Andoer S.Wear LF-18≫を使って得ました。


2017/9/12追記
一年半以上が経ちましたので一年半使って気付いた所を各項目事に追記しました。

2018/3/10追記
片耳が聴こえないまたはイヤホン難聴の友人にかつて試したことを再度試したので、追記しました。

2021/12/10追記
骨伝導と耳栓の組み合わせて集中力を上げています。
在宅ワークなどでイヤホンやヘッドホンを使う機会が多い方はぜひ参考にしてください。



音漏れが大きい


イヤホンやヘッドホンの音漏れはドラムの音が聴こえたり、歌声は聴こえるけど何を歌っているか分からないようなレベルです。
しかし骨伝導ヘッドホンの音漏れに関してはレベルが違います。

スピーカーから音が出ているかのように聴こえ、周囲の人がどんな音楽を聴いているのかがはっきり分かる程の音漏れ具合です。



スピーカーからの音を耳穴に直接音を届かせる従来のイヤホンやヘッドホンと違い、頭の骨を使い音を聴く関係で周囲に音がダダ漏れ状態になってしまいます。


音量を上げすぎなければ大丈夫ですが、どうしても大音量で聴きたい方にお勧めできません。

音質は良くない


音質は非常に良くありません。
下手したら100円ショップで売られているようなレベルの音質です。

上の写真はスピーカー部分です。
スピーカー部分を直接こめかみ部分に当てることで音楽を聴くのですが、鼓膜よりも骨をメインに聴くこともあり音質が微妙です。

音質にこだわりを持つ人のためのヘッドホンではないので購入する際は許容してください。
どうしても音質にこだわりたいのでしたら、骨伝導ヘッドホンを購入するのを控えるか今後新たに出るであろう進化した製品を待つべきです。


2016/5/21追記
久しぶりにiPhone付属のイヤホンを付けたのですが、音質の良さと臨場感を体験できました。
音質はあまり良くないと言われているiPhoneのイヤホンですが、それが良い音楽として聴けるということは、それほど骨伝導ヘッドホンの音質はよろしくないということでしょう。
しかし環境音が聞けたりとメリットはありますので、その場に応じて扱うのがこのイヤホンなので一概には言えません。


環境音が聞ける


骨伝導ヘッドホンの最大の特徴であり、購入目的の大多数を占めるのが環境音が聞けることです。
従来のヘッドホンやイヤホンですと、音楽を聴くことに特化しているので周辺の音が聞き取り辛いです。
しかし骨伝導ヘッドホンの場合ですと、耳穴がふさがっていないので環境音を同時に聞くことができます。

イヤホンやヘッドホンを着けながら自転車を運転するのは非常に危険です。
その理由は環境音が聞けず周囲の状況が判断できないことにあります。
この骨伝導ヘッドホンを使うことで、そのようなデメリットを克服することができます。

実際徒歩でも自転車でも環境音が聞こえることで、エンジン音が小さい車に対して気付きやすくなりました。
また電車内では行き先の駅のアナウンスが聞き取りやすくなったのは非常に大きかったです。


自然に音楽が聴ける

着けることで自然に音楽を楽しむことができました。
ゲームを自分自身がプレイしているかのような感覚で音楽を聴くことができます。
自分に対して誰かがBGMを流してくれているような感覚になり、歩くだけでも少し面白く感じました。


2017/9/12追記
深夜から早朝と人や車の往来が少ない時間帯に自転車に乗ったりジョギングをするのですが、しっかりと環境音が聞こえるだけではなくクリアに音楽が聴こえます。
これはとても大きな事で無理に音を上げる必要がないのは非常に便利です。


スポーツに最適

購入した骨伝導ヘッドホンそのものがスポーツタイプであるのもありますが、周辺の音を聴くことができるのでランニングにも最適です。

また自転車で遠くへ行く時にも使えますので、音楽を聴きながら自転車に乗りたい人や外で運動をしながら安全に音楽を聴きたい人にオススメしたいです。

また団体個人問わずに相手とスポーツをする時にも音楽を聴きながらプレイしても、相手の声や反応を聞き取ることができるのも良いです。

自分の場合は綺麗にフィットする調整ができました。
しかし他の人に使ってもらった所、頭を動かしただけで位置が大きく変わり激しい運動に向いてなかったという話もありました。

ヘッドホンの位置については個人差があるようです。
恐らく眼鏡だけではなく、耳やこめかみ部分の他にも後頭部の形に大きく依存しているからではないかと考えられます。

スポーツだけではなく友人や他人との会話でも音楽を聴きながら使用することができますが、マナー的に良くないのでやらない方が良いでしょう。



2017/9/12追記
スポーツに最適ですし自転車に乗っていても、後ろからやってくる車にも反応できます。
しかし弱点としては周囲に音が漏れるのですが、他の自転車乗りや歩いている人が音が漏れている状況に反応してしまいます。
冷たいまたは何事かという目線がかなり気になります。

2019/5/11追記
交番の前で着けても警察官に指摘はされませんでしたが、じろじろ見られました。



装着時の慣れに時間がかかる


音漏れに次いで問題なのは慣れについてです。

こめかみ部分を電極のようにスピーカーを装着するので違和感が出ます。
最初着けた時はあまりのくすぐったさに、30分も着けられなかったほどです。
それだけではなく後頭部を支えるバンドも必要で調整にも時間がかかりました。

調整どころかマフラーを巻いてるとマフラーとヘッドホンが鑑賞してズレる原因にもなりました。

購入目的の骨伝導ヘッドホンによっては、頭の大きい方や逆に小さすぎる方はフィットしない可能性があります。
骨伝導ヘッドホンの基本は、耳掛けタイプと頭を押さえるバンドタイプのハイブリットだからです。

家電量販店で気軽に置いてあるものでもないので、購入してみないと分からないのでその点を注意した方が良いです。

骨伝導ヘッドホンとサングラスや眼鏡の相性は様々


眼鏡との相性は使っている眼鏡によって変わります。
耳がすぐに痛くなる眼鏡とたまにズレるが基本快適に使える眼鏡の二種類を持っています。

フレームが細ければ良いという問題でもないので、骨伝導ヘッドホンに最適な眼鏡は眼鏡屋さんの店員と一緒に話しながら決めました。
フィットする眼鏡はあったのですが、目当てのデザインではなかったので諦めました。

余計な出費はかかりますが、眼鏡が合わない場合は新しい眼鏡を購入する選択肢も頭の隅に入れておきましょう。

デザインが奇抜で目立つ




自分が使用しているヘッドホンの色が白ということもありますが、耳に掛けるタイプでこめかみに電極を刺しているように見えることもあり振り向かれることがあります。

近未来的デザインでもあるのですが、こめかみにスピーカーを当てているのを見てしまうと、骨伝導の存在を知らない人から見ると何やってるんだと思われるのでしょう。

見られたいと思う人は逆に嬉しいかもしれませんが、自分は見られたくないので非常に困ります。
デザイン的には人によってメリットにもデメリットにもなるので、場合によっては日常使用に使えない可能性があります。

運動中の通話には向いていない


一年半以上使っている中で、ジョギング等で運動中に会話するとどうなるのか気になり使用しました。

iPhoneでの通話とLine双方で使ったのですが、iPhoneの付属イヤホンで会話する以上に相手側は風の音を聴くようで煩いとのことでした。

骨伝導の構造上目線の先、少なくとも頭の後ろにはマイクはないので走っている時に顔に当たる風の音を拾ってしまうようです。

運動中に通話をしたいのであるならば、普通のイヤホンタイプが個人的にはオススメです。
しかし屋外の場合は環境音が聞こえないと事故に危険性もあるので、骨伝導ヘッドホンが最適でしょう。


難聴には向き不向きがある


難聴の方に最適という記事やツイートを見かけ、前に片耳が聴こえなかったり、音楽を大音量で聴き過ぎて難聴になった友人に試した事を思い出し、もう一度試してもらいました。

伝音性難聴(耳の機能)の友人は、骨伝導イヤホンで聴くことはできました。
しかし、感音性難聴(神経)の友人は全く聴こえないようです。

ただし感音性難聴の友人は振動や何か鳴っている事は何となく分かるとは言っていました。
純粋な難聴には最適なわけではなく、難聴の種類によって向き不向きがあるので、骨伝導イヤホンを買えば難聴の自分でも聴けるわけではありませんでした。

まとめ

骨伝導ヘッドホンは外での使用に適したヘッドホンです。

また構造上音質が悪いのも欠点ですが、外で何か作業や運動をしながら音楽やラジオを聴きたい人には最適なヘッドホンです。

骨伝導ヘッドホンのデメリット
  • 音質が悪い
  • 音漏れが大きい
  • 装着時の調整が大変
  • 頭の大きさによって使えないこともある
  • ジョギング中等運動中での会話には向いていない

音漏れに関してはどうすることもできないので、音漏れが気になる方や音漏れをする程良く音楽を聴く方は購入をあまりオススメできません。

電車内等静かな所での使用はとても不利です。
マナーに関する話題にもなりかねないので、ご自身の使用状況によって購入するかを検討した方が良いです。

骨伝導ヘッドホンのメリット
  • 環境音が聞ける
  • 外での活動に最適
  • 耳が疲れない

欠点よりも利点の方が個人的には少ないです。
しかし欠点をも上回る程の利点が骨伝導ヘッドホンにはあります。

特に環境音が聞けることはとても大きいことで、イヤホンやヘッドホンの弱点でもあった周囲の音が聞こえない問題が解決できます。
これは非常に大きいことで乗り物の音が聞けますし、案内や事故のアナウンス等重要なことが突然流れる時にも聞こえることもできます。

長時間聴いていると耳が疲れたりキーンとする時があります。
特にカナル式イヤホンですと耳穴が痒くなったり痛くなりますが、このヘッドホンを使うことで抑えることができます。

おわりに

骨伝導ヘッドホンを使うのに、音楽含めて環境音を聞きたい人やイヤホンやヘッドホンが使えない環境や活動をするに最適です。
明確な理由を持たないと不便なヘッドホンですので、良く考えて購入した方が良いです。
自分はスポーツや耳を塞いだ状態で外に出たくないので購入しましたが、とても満足のできる商品で手に入れて正解でした。

理由があるのでしたら購入を検討するのをオススメしたいです。

2017/9/12追記
昨今骨伝導イヤホンが注目されています。
スポーツをする上では非常に便利ではありますが、やはり今もジョギングにおいても少しの音量でも聴こえるのか振り向かれることもあります。
またジョギングだけでも音漏れをしているのが気になったのか職質も受けました。
まだ骨伝導イヤホンは珍しい物なので周囲から物珍しい目で見られるようなので、周囲の目を気にする方は気を付けてください。



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